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2008年09月03日

住友化学と社会貢献

植民地時代を経てきたアフリカの国々にとって、日本の存在はそれほど大きなものではない。
けれども、そんな中で着実に存在感を上げている企業がある。
住友化学だ。
そのわけは、蚊帳「オリセットネット」である。
そもそもマラリアを媒介するから身を守るために、防虫剤を練りこんだ蚊帳を同社が発売した。
というのも、世界でマラリアを発症し、命を落とす人々の約9割がアフリカのサハラ砂漠以南の地域だとされているのだ。
この「オリセットネット」は防虫剤のスローリリースができ、洗濯しながら5年の使用に耐えるという。
2004年には、米タイム誌の「世界で一番クールな技術」にも選ばれた。
現地企業と合弁で進出しているタンザニアでの生産量は年間1000万張りにも達する。
住友化学は、蚊帳事業をもっぱら「社会貢献が目的」と考える。
主な購入先となる国際機関からは、適正な利益を確保するよう、要請されている。
また事業継続ができなければ、蚊帳の供給も止まってしまうことから、いったん上がった利益は、学校建設などの形で再度地域に還元するようにしている、と住友化学の米倉社長は語っている。
企業の社会貢献が、マラリアという病気を少しでも減らし、地域活性化に結びついていけば、同じ日本人としてもうれしい限りだ。

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